女の子の足どり|東京都北区のペット霊園・東京動物霊園

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2011.07.23

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テーマ:

女の子の足どり

小さな女の子がインコを大事そうに抱えてやって来ました。ご両親と一緒です。
インコの飼主はその女の子、とても可愛がっていたようです。  葬儀内容の
説明や申込手続きの間もインコが納まっている箱をしっかりと抱え離そうとし
ません。

大人は言葉で納得するところがありますが、子供は言葉よりもその奥にある
ものを感じるように思う事があります。
手続きも終わりご遺体とお別れしていただくことになり、その子からご遺体を
預からなければならなくなりました。 膝をついて向き合い「大切にお預かり
しますね」と一言だけ、そして心から言うと、ずっとうつむいていた顔をあげて
箱を渡してくれました。 「お別れして下さい」と言うと、女の子は小さくうなずき
お線香をあげ手を合わせ、インコの顔をじっと見つめました。
無言のままでしたが、心の中で何か話しかけていたのでしょうか・・・。

大丈夫だろうか・・ と一言もしゃべらなかった女の子を思いながら帰る姿
を見送ると、お母さんと手をつないで歩くその足どりが、来た時よりも軽く
なっているように見えました。